はじめに

医師の処方に基づいて、薬を作る調剤業務をはじめ、入院患者様を対象とした薬剤管理指導、注射薬個別払い出し、薬剤情報提供や薬品管理などの業務に携わっています。
 薬剤師は、医師、看護師、他職種との協働の充実を図り、患者様の医療安全と薬物療法の質の向上に向けて、医療チームの一員として取り組んでいます。
 日常業務の中では、医師が処方する際に間違ってしまったり、年齢や体重に合っていない薬の量を処方してしまったりする可能性もゼロではないので十分に気をつけています。
 何度も確認するだけでなく、間違ってしまうことを防ぐ仕組みも考えています。例えば、名前の似ている薬はなるべく採用しない、含まれる量が異なる複数規格は、原則採用しないよう心がけています。
 また、定期的(毎月)に新規採用薬の決定や採用薬の見直しなどもしています。

部門業務のご紹介

medicine3.jpg調剤業務
 調剤業務は、医師が発行した処方箋をもとに薬を調剤する業務です。発行された処方箋は薬剤師が処方監査し、薬が正しい量で処方されているか、過去の薬歴と変わっていないか、併用禁忌薬剤がないかなどチェック(処方監査)をします。この時点で問題のない処方箋は調剤し、不備や疑問点があった場合は迅速に医師へ確認を取ります。
 処方監査後は、調剤などを行い、最終的に処方箋と薬剤が正しく調剤されているかを別の薬剤師が再度監査し、はじめて患者様へお薬を安全にお渡しすることとなります。
 薬を飲むのは大変です。私たち薬剤師は患者様が薬を飲む時の苦労を少しでも減らせるように必要に応じて対応させていただいています。
 たくさんの種類の薬を飲む患者様には、どの薬をいつ飲むべきかが分かりやすいように、朝・昼・夕に分けて分包し、お名前や用法を印字しています。また、定期的に飲まれる薬に対しては、1錠から分包し、錠剤を飲むことが難しい患者様には、錠剤を粉末にしてお渡ししています。


持参薬管理
 入院時に患者様が病院に持ってくる薬のことを、持参薬と呼んでいます。
 持参薬は、管理が面倒であるだけでなく、どのような目的で、どのように服用しているか、いつ調剤されたものか曖昧な場合もあり、責任の所在もはっきりしないことから、使わずに必要なものだけを新たに処方する病院が多いと思います。
 以前から当院では、持参薬管理に薬剤師が関与し、医薬品の無駄使いを減らそうという意識から、できるだけ持参薬を利用しています。
 入院時に、薬剤師が患者様の持参薬調査を行い、使用方法も含めてそれが適正かどうかを判断して、その情報を医師に的確に伝え、使えるものはそのまま利用します。また、必要に応じて分包して利用しています。(無償)
 これは、医薬品の適正使用および薬物療法に安全確保のために、非常に重要なことです。

病棟業務 (薬剤指導管理)
 カルテや看護記録などから患者様の情報を収集し、検査値などを把握した上で入院患者様のベッドサイドに出向き、薬の効果、薬の飲み方、起こりうる副作用などを説明し、薬に対しての不安や疑問などをなくし、患者様とのコミュニケーションを図りながら、安心して薬物治療が受けられるように心がけています。
 患者様に早く良くなっていただくためにも、患者様の気持ちを考えながら行動することを大切にしています。このような取り組みを薬剤管理指導業務といいます。


医薬品情報提供業務
 医師や看護師など院内医療従事者からの問い合わせに対して調査し、情報を提供しています。
 患者様が持参されたお薬の代わりとなるお薬を調べたり、副作用、薬の飲み合わせを調べたり、注射薬を混合する時の配合変化など内容は様々です。
 また、新しく採用した薬品や中止となった薬品の情報、新たに追加された副作用や効能などについての情報などは「DIニュース」として発行し提供しています。

医薬品管理業務
medicine4.jpg 医薬品管理業務とは、薬品の購入から在庫管理、供給、適正使用までの一連の流れのチェックを行う業務です。
 医薬品は高額かつ有効期限の短いものも多く、無駄のない在庫管理を行うことも薬剤師の大切な業務のひとつです。
 また、麻薬、毒薬、劇薬、向精神薬についてもそれらに応じた適切な管理を行っています。


教育・研修業務
 院内・院外での研修会に参加し、日々進歩する医療に遅れをとらないよう努力しています。

糖尿病教室
 年2回、糖尿病の治療に必要な基礎知識を分かりやすく説明しています。

薬剤師より患者様へのおねがい

IMG_7404.jpgお薬の「飲み方」や「使い方」を必ず確かめて下さい。薬袋に記載されている注意事項や同封されている説明書も必ず読んで下さい。
 お薬は患者様の個々の症状を診た上で医師が処方していますので、「指示通り」にお飲み下さい。ご自身の判断で増減したり、他人に譲ったりしないで下さい。
 他の病院で受診したり、薬局(市販)でお薬を購入したりしたときは、その薬の「お薬の説明書」を医師または薬剤師に必ずお見せ下さい。
 お薬は、コップ一杯の水か、ぬるま湯と一緒にお飲み下さい。また、直射日光や、高温・湿気を避けて保管して下さい。お薬は、小さなお子様の手の届かないところに保管して下さい。
 お薬は目的の効き目以外に「望ましくない作用」があらわれることがあります。「何かいつもと違う」と感じたら、早めに医師または薬剤師にお知らせ下さい。